よしなしごと其之四拾弐


9/12(火) 四日目

 今日は紹興の魯迅記念館狙い。朝飯はいつもの飯屋じゃなくて、もうちょっと先の朝飯屋ってのかな?お粥と包子喰う。この包子がまた慟哭するほど美味かった(泣)肉汁いっぱいで熱いけど、腹一杯でも更に入る(笑)
 近いんで、硬座で紹興へ。硬座ったって、新しい車両なんで軟座と変わらず。腹一杯で満足したんで、わしお眠。起こされて電車降りたけど、人影疎ら。阿字弟曰く、「あれ、紹興じゃないかも知れない」...って、大丈夫なのか(汗)
 取り敢えず駅を出たけど、駅名も書いてない。駅前原っぱ(汗)三輪タクシーが数台のみ。三輪タクシーの運ちゃんに阿字弟が聞くと、やっぱし紹興手前の駅でした。30分くらいだって言うんで、面白いから三輪タクシーに乗る。って言うか、普通のタクシーなんかいないし(爆)
 いや〜、実は杭州で見掛けてから乗りたかったんだよね、三輪タクシー(笑)大昔、子供の頃にわしの地元でもこんなの走ってて、なんか懐かしかったのさ。坂道だと如実にスピード落ちるし、揺れは凄いし、客席なんか鉄板だし(笑)
 どーにか紹興に着くと、三輪タクシーの運ちゃんが普通のタクシー止めて、お金まで払ってくれた。紹興まで1台30元、2台で来たから都合60元払う。タクシーの運ちゃんに「幾ら払った?」と聞かれて「60元」と答えると、運ちゃん驚愕。「3元で来れたのに」...って、ボラれたのね(汗)でも、ボラれても楽しかったから許す(笑)
 紹興も割と都会だったけど、水路があったり街並みが古っぽかったりして趣あり。魯迅記念館に入る。中国って、こーゆー所でも写真OKなのね。開放的だぜ(笑)展示見ながら”水滸”の文字を見つける度に喜ぶ。本当にわしらは馬鹿だ(笑)館内、携帯の着信音鳴りっぱなしでうるさい。なんか中国人、皆携帯持ってたなぁ。
 記念館以外にも魯迅の実家とか塾とか見る。見たけど、お土産で水滸グッズ見つけて魯迅そっちのけ状態(笑)将に水滸中国オフ(爆)
 事前に聞いてたんで、紹興で紹興酒を茶碗で呑んでやろうと思ったのに、そんな店ない。土で封じた瓶の紹興酒が96元に心動くも流石に手が出ない。高いからじゃなくて、重そうだからね(笑)
 魯迅記念館の回りだからかも知れないけど、紹興は文化の香り高かった。文房四宝のお店とか多かったしね。ちょっとイイ感じの街でした。
 電車で杭州へ戻る。帰りはNon Stopだったから、ちゃんと杭州へ着きました。で、時間があったから、昨日行けなかった抱朴道観へ行く。西湖の辺のちょいとした山ん中で、タクシーの運ちゃんすら知らない様子。なんかそれっぽかったね。ここは実際に道士が修行してる、数少ない道観なんだってさ。文革で大方の宗教拠点は破壊されちゃったからね。でも、ここは名前でも分かるように、葛洪縁の道観てことで、ちゃんと活動してるのかも知れない。
 石段を降りつつ、雰囲気を堪能していたら、後ろから気合いが上がった。振り向くと地元の中学か高校生くらいの、あれはバスケットボール部だな。30人くらいで山でトレーニングで走ってる。頑張れよ、と言いたい所だが、道観の立場は...
 今日は中秋節なんで、本屋で時間潰して西湖で月を見ようと言うことに。が、本屋に入ってわしらがただ出てくる分けがない(笑)外文書店で中央電視台水滸伝のサントラカセットと水滸後伝の連環画買ってほくほく。更に新華書店に行って、わしとよん弟目の色激変(爆)なんかいっぱい買う。
 西湖の側で晩飯喰ったけど、ここも美味い。どこ行っても美味いね、中国の飯屋は。軽くビール呑んで月見、と思ったら曇りで月見えず...
 仕方ないんでホテルに戻って、近所のスーパーでまた”古越龍山”を買う。この日、皆はあんまし呑まなかったんで、ほとんど1本呑みました(笑)
 五日目に続く...

魯迅記念館

紹興のとある風景

抱朴道観