登州
山東半島の渤海湾側の海端の街じゃ。
ここを拠点とする孫立の一族、与党はうん城県、江州と並んで梁山泊でも多数派なんじゃよ。
血縁関係だけで言えば泊内一の大勢力じゃが、悲しいかな、皆地さつ星じゃな(笑)
孫立はここの提轄、弟の孫新は城外の十里牌で女房の顧大嫂と居酒屋を営んでおったし、孫立の女房の弟楽和は牢役人をしておった。解珍・解宝兄弟はここの猟師じゃが、顧大嫂とは父方の、孫立・孫新とは母方の従兄弟と言う二重の血縁関係じゃ。孫新の博打仲間の鄒淵・鄒潤の叔父甥は、登雲山で山賊稼業に従事しておったんじゃよ(笑)
以上八人が登州チームじゃ。
ここでの出来事は、土地の金持ち毛太公にハメられて解珍・解宝兄弟が投獄されて、それと知った楽和が顧大嫂に知らせたことから、一族郎党を集めて牢破りをして解珍・解宝兄弟を救ったことじゃな。当然、事件の発端となった毛太公も殺されたんじゃが...
この一族、武芸の腕で言えば孫立が一番なんじゃが、どうにも顧大嫂が一番の実力者に思えてしまうのはなんでじゃろうな?(笑)