得物
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こんなものだったり、こいつが使ったり
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つぶて |
石ころのことじゃ。「飛礫」、「印地」とも言うの。人が二本足で立った時に使った最初の武器じゃろな。結構、国と時代を問わず使われとったらしいの。そう言えば映画の『二〇三高地』でも皆投げとった。つかこうへいの『飛龍伝』なんてのもあったような...(^^;水滸伝では張清と妻の瓊英が錦の袋に入れて常備しとる。 |
三尖両刃刀 |
長い棒の先に先が三つに割れたでかい刃が付いとる武器じゃな。刃は河童の手みたいな感じじゃ。余計判らなくなるの。この前、娘と「ゲゲゲの鬼太郎」を観ていたら、日本に攻めて来た中国妖怪が持っとった。別名「二郎刀」じゃが、これで判るお前さんは封神演義の読者じゃろ。そう、二郎真君楊センが使ったので、この名があるらしい。水滸伝では史進などが使い手じゃ。
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禅杖 |
別名「さん」とも言うらしいの。漢字は「金偏に産」じゃ。難しかろ。棒の両側に三日月みたいな刃とスコップみたいな刃が付いとっての。ほら、見たことあるじゃろ。そう、「西遊記」で岸辺シローが担いでいたもんじゃよ。中国では坊さんが旅する時に持っとったらしいが、日本の坊さんのとはちょっとイメージが違うようじゃな。水滸伝では、魯智深の武器じゃ。 |
狼牙棒 |
棒の先っぽにさぼてんが付いとるような代物じゃな。ラグビーボールに鉄の尖ったいぼいぼがいっぱいある感じかの。これで殴られたら痛いんじゃろうが、大仏さまの頭突きみたいな感じなのかの。水滸伝では秦明の得物なんじゃ。 |
鞭 |
「べん」と読むんじゃぞ。女王様とかインディ・ジョーンズの使っとるような皮のものではないんじゃ。金属のまっすぐな棒に刀みたいな柄があっての、棒の部分が所々竹の節のように出っ張っとるんじゃ。出っ張りがある方が当たった時に痛いんじゃろうな。水滸伝では、呼延灼が二本の銅鞭を、孫立孫新の兄弟は鉄鞭を時々使うようじゃ。
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蛇矛 |
蛇みたいにうねうねした刃が付いとる矛じゃ。三国志では張飛翼徳が使っとるの。斬られた時に傷が複雑になるようになっとるそうじゃ。痛そうじゃの。水滸伝では林冲が使い手じゃ。ちなみに水滸伝での林冲の風貌は張飛クリソツなんじゃよ。
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方天戟 |
この字を見て、気が付いた人もおるじゃろ?三国志の呂布が使っておった武器じゃな。形は槍の穂先の左右に三日月型の刃が付いとる。中国人はどうしてこんないろんな武器を考えたんじゃろうなぁ?人と違うもの使って、目立ちたかったんじゃろか?水滸伝では、呂方と郭盛のライバルが共によくするの。
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その他 |
朴刀
叉
大斧
板斧
 槍
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