歌川国芳 水滸伝 リッカー美術館 |
20年程前にリッカー美術館で行った、歌川国芳の水滸伝浮世絵展の画集。偶然見つけたものだけど、これは超レアでラッキーだった。内容も半分はカラーで芳春、月岡芳年も若干参考で載ってます。リッカー美術館自体が浮世絵専門だから、こんな通な企画があったんだなぁ。学生時代に一度だけ行ったけど、まだ銀座にあるのかな? |
絵巻水滸伝 グラフィック社 |
正子公也氏著。お待たせしました、キノトロープサイトで御存じの正子公也氏の絵巻が出版されました!良いですよ〜、やっぱり。百八人全員だし。それぞれの好漢の特徴がよく出てるねぇ、読み込んでると見たぜ。 |
中国劇画 水滸伝 中央公論社 |
全二巻。駒田信二氏訳。七十回本。劇画と言うより絵に文章が付いているので(多少の台詞は絵に書いてあるけど)、絵本ですかね。ちゃんとした?本です。結構好きです。 |
水滸伝 世界文化社 |
全三巻。さいとう・たかを氏の水滸伝漫画。七十回本ですかね。これを劇画って言うのかな?私は悪くないと思うけど、絵だとイメージが違うとかって意見が割れそう。 |
水滸伝 講談社 |
全七巻。作:久保田千太郎氏、画:沼田清氏の水滸伝漫画。文庫版が出てます。原作とは違う部分が多いけど、御二人の作者の方は「水滸伝が好きなんだなぁ」と思わせる好著です。この人達は酔蝗の同志だ! |
水滸伝 学研 |
巻数不明。作:久保田千太郎氏、画:真崎守氏の20年程前の水滸伝漫画。上の「水滸伝」と同じ原作者なので、シナリオも同じ。漫画家が変わった双子の本ですね。漫画家さんが変わると大分イメージ変わりますね。こっちの魯智深は荒法師と言うより”一休さん”だな(笑)3、4巻のみで、桃花山から林冲の梁山泊入りまで。8/10、2巻を頂きました。M・K殿、M・S殿多謝! |
水滸伝 潮出版社 |
全八巻。横山光輝氏の30年程前の水滸伝漫画。これ、今まで所々は読んだことあったけど買ったことがなかった...が、1冊100円では買うしかあるまい。 |
英雄好漢的本色 水滸伝 三聨書店出版 |
蔡志忠氏著。日本でも孫子とかの漫画が出てる著者の水滸伝漫画。ぜーんぶ中国語だから読めないけど、漫画なんで大体想像が付くところが嬉しいです。読めなくても笑えます。史進、林冲、楊志等七人の独立したエピソードから成り立ってます。巻頭に「水滸人物全図」の百八人全員の絵が付いてます。 |
李朝水滸伝 JICC出版局 |
全九巻。房学基氏著。李朝を舞台にした官vs庶民出身の反逆分子の翻案漫画。全巻揃いました。面白いです、結構。翻案と言うより実話らしいんですけど、確かに水滸伝ですね。でも、ちょっと読みにくいかな? |
水滸伝 光明日報出版社 |
全三十冊の連環画。内容は百二十回本。本の大きさは縦横9.5cm×12.5cm程度のものです。「珍蔵本」って書いてあるけど、何の事でしょうね。豪華(?)ダンボール箱入り。 |
永遠なる水滸傳 コニービデオ |
発売された中国中央電子台の「水滸傳」全15巻のパンフレットです。内山書店の2階で連環画買った時、レジのおばちゃんが入れてくれたらしい。家に帰って袋開けたら発見、16ページもあってなんかうれしいかも(笑)ビデオは12万でちと買えそうもないけど、どっかのレンタルビデオ屋さんに入らないかなぁ。ちなみに宋江役の役者さんは「始皇帝暗殺」の始皇帝の人みたい。 |
水滸人物壹百零捌図 天津楊柳青画社 |
水滸伝トランプでお目に掛ったような構図が多々ある中国の水滸人物図集。”捌”は”さばく”なんて読むけど、”はち”のことです。壱、弐、参と同じだね。戴敦邦、紅杰と言う親子で描かれているみたい。無彩の線画なんで、連環画とか描く人なのかもしれないですね。しかし、楊林が持っているもの、あれはなんだろう?気になる... |
彩図中国古典名著 水滸伝 江蘇少年児童出版社 |
「宝物蔵」にも載せてある、お土産で貰った絵本です。いやー、絵が綺麗で素朴ですごくいいんだなぁ。288頁の絵本だけど、百二十回ベースでちょっとだけど田虎王慶の話も出てます。中国語初心者の私には、このくらいの文章の量は有り難いなぁ。 |
水滸伝 東宝 |
燕青主演の「水滸伝」映画のパンフレット。迫力あった訳です、この映画。エキストラも含めて出演者の8割以上が中国武術の選手だそうで、撮影中骨折が相次いだとか...主役級の燕青、魯智深、武松、石秀、史進たちを演ずる人は本物の全中国武術大会の優勝者なんだって。どおりで武松の酔拳、かっこいいわけだ。酔拳のチャンピオンなんだから。 |
芸術倶楽部vol.35 芸術出版社 |
「大特集 梁山泊の英雄たち」と題して水滸画の特集を組んでいます。が、7割方は正子さんの絵ですね。あと、国芳と芳年が少々。横浜中華街の鉄看板とトランプ、泥人形etc.正子さんの絵巻の紹介と考えればOK、水滸画の特集と考えれば中途半端。な〜んか、どっかのHPを見てるみたいだ(笑)ちなみにP109の『絵巻水滸伝』の紹介文章はわしが書いたわけではないんじゃ(爆) |
正子公也氏の郁保四のポスター(涙) |
『絵巻水滸伝』の郁保四の絵のポスターです。サイズは87cm×66cmで、正子さんのサインが入っております(涙)これ実は、市販品でも販促品でもなくて、試しに印刷してみたものなんだそうで、正子さんがお持ちになっていたものにサインを頂いて、さるやんごとなきお方がわざわざ私に送ってくださったものです。つまり、世界に只一つ(涙)有り難し、勿体なし、忝なし(涙)本来ならば『宝物蔵』のTOPを飾りたい所ですが、著作権等でご迷惑が掛かる畏れもあり、かみさんと我が家の家宝とすることにして、こちらに挙げております。どんな絵か見たい!と言う方は『絵巻水滸伝』をご購入されるか、または店頭でご覧になるか、まだ郁保四までUPされていませんが『水滸伝』にUPされるものをご覧ください。あ、我が家へ来てパネルに入った本物をご覧になると言う手もありますな(汗)甚だ略儀ではございますが、この場を借りて正子氏並びにさるやんごとなきお方に深く々々感謝いたしまする。ありがとうございました。 |
中国古代版画精品叢書 水滸叶子水滸全伝 河北美術出版社 |
見ての通り中国の本ですけど、文章がないんで私でも大丈夫(笑)前半は”叶子”、カードゲームのことです。水滸でカードゲーム...そう、多分宋江牌です。絵の上に「何万貫」とか書いてあるし。説明には『酒牌』とありますね。絵自体は何かの本でも時々見掛けるものです。後半は楊定見の『水滸全伝』の挿し絵です。 |
中国の歴史8 水滸伝の豪傑たち 中央公論社 |
陳舜臣/手塚治虫両氏監修、シナリオ:武上純希氏、画:堀田あきお氏。昭和六十一年刊のこども向け中国歴史まんがシリーズ。歴史まんがになんで水滸?と思わないでもないけど、まぁ良しとしましょう(笑)水滸伝のいくつかのエピソードと靖康の変で構成されています。って言うか、9割水滸伝だ(爆)枠外と最後についてる解説が親切かも。でも、学習まんがって、こんなもんかな?手塚治虫さんが監修やってるからなのか、絵は違うけど構図取りとか雰囲気がちょっと手塚マンガっぽかったりするところもありますな。 |
明祟禎刻本 水滸人物圖譜 広西美術出版社 |
中華街で偶然見つけた人物図譜です。蔡志忠さんの『英雄好漢的本色』の頭に出てる奴ですね。明の杜菫って言う人が描いたのかな?祟禎ってぇと、金聖嘆の頃か。絵自体は、二人で一枚の絵になってます。組み合わせが面白いっつーか何つーか、本文とは全く関係ないと思ってください(笑)この絵って、挿し絵じゃなくて、画集みたいに出した物なのかな?知ってる人、教えてください。平装の本なんですけど、紙を二つ折りの袋綴じにして糸綴じしてる、妙な本です。 |
水滸伝動画故事精選 武松打虎 新世紀出版社 水滸伝動画故事精選 真假李逵 新世紀出版社 水滸伝動画故事精選 三打祝家荘 新世紀出版社 |
『大陸旅游倶楽部』の紫夜藍さんに頂いた中国土産の小さい幼児向け絵本。シリーズで全部で6種類あるみたいです。さりげないCGが笑えます。動画とあるから、『日本まんがむかしばなし』の中国版みたいなものかな?幼児向けなんで私にも簡単に分かりそうです(笑)虎退治して街に行くと、そこには既に施恩がいる(爆)これぞ子供向けの決定版ですね(笑)しっかし、幼児向けの水滸伝があるとは、さすが中国だなぁ... 3/18李逵と祝家荘入荷いたしました〜(笑)派手な色使いと半端なCGはこちらも健在〜(爆)李逵の方は梁山泊から故郷へお袋さんを迎えに行って、その後の虎退治まで。祝家荘は一打二打三打までですね(笑) |
井上洋介の絵本水滸伝 講談社 |
絵:井上洋介氏 文:駒田信二氏。通り掛かりの古本屋さんで目に飛び込んできた、1981年の井上洋介さんの画集です。本の大きさは正子公也氏の「絵巻水滸伝」と同じなんで、結構大きいです。角川版村上水滸伝の挿し絵に新規に書いた絵を足して、各回毎に一枚ずつ百二十回になっています。絵毎に数行の各回概要が書いてあって、これはこの本のために駒田先生が書かれたんだって。同じ講談社の青い鳥文庫版立間水滸伝の挿し絵も井上さんの絵だけど、これは別物。構図が同じものも何枚かあるけど、書き直されたようです。好きなんだよなぁ、井上さんの絵! |
水滸 連環画 少年児童出版社 |
上下巻。A5版よりちょっと小さめで、逢わせて1146頁の連環画です。所謂夢オチなしの70回本ベースなので、”英雄排座次”までです。絵がねぇ、中々かっちょ良いんですわ、これが。何人かで書いているみたいで、リアルな絵だったり、デフォルメされてたりなんだけど、下手っぴじゃないと思います。私は結構お気に入りですよ〜 |
水滸全伝 絵画本 光明日報出版社 |
これもA5版よりちょっと小さめですけど、478頁で全伝120回本ベースなのですっ飛ばしストーリーです。これもやっぱり何人かで書いているみたい。だけど、ちょっと下手っぴの人も書いてます。でも、下手っぴ部分は少ないかな?まぁまぁ、って感じですかね(笑) |
古典名著連環画 水滸伝 中国婦女出版社 |
全5冊。これは文庫本より一回り小さい横長の連環画で、一応120回本ベースだけど、征田虎征王慶はそれぞれ絵が2枚のみです。体裁からして安っぽいけど、如何にも連環画って感じが却っていいかも(笑)絵的にはこれもまぁまぁかな?時々かちょ良い構図取りの絵があったりするんで、許してあげます(笑)しかもちゃんと箱入り〜(笑) |
水滸名将故事画伝 海天出版社 |
九紋竜史進、神行太保戴宗、浪裏白跳張順、小旋風柴進、へん命三郎石秀の五種類があって、100回本からそれぞれの好漢のエピソードだけ抜き出して連環画にしたものです。と、アイデアは面白いんだけど、笑っちゃうくらい下手っぴな絵です(爆)一冊毎に違う人(一部同じだけど)が書いてるけど、基本的にみんな下手っぴ(笑)中でも”戴宗”の巻は特筆すべきものがありますな(爆)まぁ、絵の描けない私が言うのも烏滸がましいとは思うんですけども... |
彩図中国古典名著 水滸伝 江蘇少年児童出版社 |
おっ、これはお土産で貰った絵本と同じ出版社の絵本じゃん!と買ったもので、「武松打虎」「英雄劫法場」「梁山泊英雄排座次」の三種類がありますです。表紙を見て何かいいかも、と思いきや、中身はお土産で貰った絵本と同じ。つまり、一つの絵本を分割しても売っていたんですな(汗)くっそ〜、ダブった〜(泣) |
戴敦邦水滸人物譜 天津人民美術出版社 |
来た〜(喜)遂に来ました、戴敦邦さんの水滸画集です。そう、中国中央電子台水滸伝のエンディングのバックに流れるあの絵だよ〜(喜)元々この方の絵は佳いなぁと思ってたけど、彩色されてると一段とまた佳いですなぁ。何が佳いって、全部です(爆)基本的に人物画だけど、何枚かは水滸伝本編の場面の絵があります。人物も好漢だけじゃなくて、官吏も庶民も賊徒も徽宗もなんでもあるんだよ。水滸伝ビデオの人物のひな形として書かれたようで、ビデオでの衣裳とか結構これに忠実に作ってたのが分かります。間違いなく超一級品、お金があれば絶対買っとけー |
少児版注音配図 水滸伝 吉林撮影出版社 |
中文書籍の絵本ですけど、フルカラーなんで綺麗です。絵は江蘇少年児童出版社の奴の方が好きだな。底本は100回本で、征田虎征王慶は無し。他との違いはピンインが所々入っているところです。人名だけかと言えば左に非ず、どういう基準で入れてるのかな?考えたって分からないから、やめときます(笑) |
看図読《水滸》 金盾出版社 |
三冊目の中文絵本で、これもフルカラー。絵としては一番子供の絵本らしい絵かな?他のに比べると厚さは変わらないのに、なーんかすっ飛ばしな内容(笑)一応120回本ベースだけど、田虎王慶は3コマで終了(爆)で、何より凄いのは、例の石板が出てこないことなのでした(笑)公孫勝は一度も術使わないしなぁ、何か役に立つのか(汗)でも、本としては良い出来だと思いますよ、いや本当に。 |
漫画水滸伝 明窗出版社 |
全六巻。張勝福氏画。香港の中文水滸伝漫画。連環画じゃなくて漫画です。ほとんど忠実な七十一回本ベースなんで、全員集合して終わりです。結構ねぇ、いいんすよ、絵が(笑)定価が198香港ドルだから、大体一冊500円。日本の漫画とほぼ同じなのね、香港の物価って。各巻の終りにデフォルメしたキュートな好漢の絵と用語解説が付いてます。これ、日本語化して欲しいなぁ... |
水滸人物 明報出版社 |
黄永玉氏画。この方、香港の画家さんみたいで、これは水滸人物画集です。好漢以外の絵もあるんですけど、絵の並びがほぼ水滸伝の登場順になっています。ん〜と、絵の種類としては彩色墨絵とでも言えば良いんでしょうかね(汗)絵の横にそれぞれ達筆で何かしらのコメントが書かれています。絵のタッチは一言で言えば飄逸、のぽぽ〜んとした感じのデフォルメされた絵で、戴敦邦さんみたいに緻密でシャープな絵ではありません。が、何となくほっとする絵ですな(笑) |
水滸后伝 中国文聯出版公司 |
全十冊。連環画の水滸後伝です。一見普通の本かと思いきや、縦9cm横12cmの小さい本が十冊単行本サイズの箱に入ってました。太閤や薩摩は出てきませんが(笑)、絵がとっても巧いです。連環画の中では一,二を争う巧さかも。これはお勧め出来ますな。 |
のんきな水滸伝 大元社 |
清水崑氏著。昭和二十一年刊の絵本...なのかな(汗)藁半紙のような紙質の150ページほどの本です。カラーと言っても二色刷か三色刷で、時代を感じさせますな。絵はさすがに清水崑さん、いい味出してます。内容は「魯智深大力の巻」「楊志不運つゞきの巻」「武松虎退治の巻」「張順水練の巻」と水滸以外が二編です。文章もめちゃめちゃ子供向けにしてあって、童話チックな可愛い話になってます。ん〜、絵と言い文章と言い、将に”のんきな水滸伝”(爆)家宝確定っす(笑) |
戴敦邦水滸叶子 江蘇美術出版社 |
1985年出版の戴敦邦さんの水滸画集なんですが、『水滸人物壹百零捌図』の絵とも『戴敦邦水滸人物譜』の絵とも違います。ご本人の後書きに因ると、その二つの間に描かれたものみたいで、全て彩色の百八人の好漢画となっています。これはねー、すっごーく良いっすよー!皆に見せてあげられないのが残念なくらいに... |
水滸人物八十図 重慶出版社 |
周京新さんと言う新進画家が描かれた水滸画集です。まだ40歳くらいの方みたいですね。好漢だけじゃなくて、敵役もちょい役も含まれてます。画風はなんと言ったら良いんでしょう...我々素人が上手下手とか言う世界から脱却した独自の境地の画風...なんでしょうね、きっと(汗)簡単に言っちゃうと、素人にはどー凄いのか、さっぱり分からない(滝汗)と言うか、絵が恐い(笑)まぁ、独特であることは間違いなさそうなんですけどもね... |
水滸 雲南人民出版社 |
上下冊。純然たる漫画の71回水滸伝なんですが、オリジナルと似非が紙一重と言った感じ。だって、時々鳥山明みたいなんだもん(爆)ベースはギャグで水滸のストーリーを追ってるんだけど、唐突にシリアスな殺人場面があったりするし(笑)江州に魯智深と武松が混じってたりするけど、それも許す(爆)公孫勝が術使ったりしてるけど、漫画だからいいのかな?ALLカラーで割と綺麗だし、結構良いかも。 |
世界名著故事 水滸 安徽少年児童出版社 |
絵本の水滸伝だけど、水滸のストーリー仕立てじゃなくて、列伝仕立てです。晁蓋、宋江、李逵、武松、魯智深、林冲の故事として、それぞれいくつかのエピソードで構成されています。ALLカラーだけど渋めの色使い、絵はちょっと連環画系。何人かで描かれているので、絵が途中で変わります。会話もストーリー部分も異常に短い文章なのが特徴と言えば特徴かも。 |
連環図画水滸 黒竜江美術出版社 |
全5冊。正方形に近い体裁の本で、連環画と銘打ってるけどちょっと普通の連環画と違います。奥書には1927年初版とあって、それの復刻出版みたいです。で、中身の見栄えは下に絵があって上に標点符合なしの繁体字の文章、1ページに絵が一枚で1エピソードになってます。つまり、ちょっと文簡挿図本みたいな体裁な分けです。同じ字でも字形が違ってたりするから、活字じゃないんじゃないかな?もしかしたら影印なのかも知れません。そして内容的には七十回本夢オチ付きのエンディング。装幀もそんな雰囲気を活かしてあるし、袋綴じだし、とってもソレっぽくってイイ感じな本だと言えましょう。 |
水滸人物連環画 漫画梁山好漢 遠方出版社 |
連環画って書いてあるけど、allカラーのタイトル通りの漫画です。作者は馬東源さんと言う人だけど、この人の絵、どーっかで見たことあるよなぁ。有名な人なのかな?蔡志忠さんの絵に似てなくもないから、そのせいかな?でも、悪くないっすよ。中身は宋江、呉用、公孫勝、林冲、花栄、李応、盧俊義、関勝、秦明、魯智深、武松、呼延灼のそれぞれのショートギャグストーリー。子供向けに描いた漫画じゃないな、これは。 |
児童版 彩図 水滸全伝 中国電影出版社 |
絵本と言うより連環画タッチのallカラー本です。絵は結構巧いし、色使いもイイ感じ。全260ページで招安以降の征四寇が17ページです。敢えて文句を言うなら、概ね1ページ当り4コマなんですけど、時々縦長横長のコマがあって、そのうちのいくつかは普通のコマ用に描いた絵を拡大して使ってるもんだから、妙なバランスの絵があったりします。でね、良いのかなぁ?潘金蓮の乳首が出てたり、道術妖術が出てきたり...児童向けとは言え、非常に原作に忠実な抄出カラー連環画って感じですね。子供の時からこんな本読んでたら、絶対水滸好きになるよなぁ。流石に中国だよなぁ。 |
絵画本 水滸后伝 遼寧美術出版社 |
連環画の水滸後伝です。これ、買う時ボロボロだったんだけど、852ページもあったんで買っちゃったんだよね。だから読む時は慎重に読まないと(笑)厚い本なんで、流石に結構忠実なストーリー展開ですね。でも、後半攻め寄せる日本人はすげー変かも(笑)向こうのテレビとかでもそうだったけど、日本の武士とかってあんまし正確なイメージが認識されてないのね... |
戴敦邦絵画粉本精選 天津人民美術出版社 |
戴敦邦さんの画集ですが、”粉本”と言うのは下絵のことです。だから、9割くらいは白黒ですね。本のサイズは『戴敦邦水滸人物譜』と同じくらいだから、かなり大きいっす。普通の本箱には入るまい(笑)最初に少しだけあるカラーの林冲、武松は初めて見る絵だなぁ。綉像で出てるのは『戴敦邦水滸人物譜』の彩色前のもの、挿図として出てるのはどこの本だか忘れたけど、排印本の挿し絵の下書きですね。水滸以外にも、当然紅楼夢(戴さんは紅楼夢研究会に入ってる)、西遊記、宋詞、歴史故事等々の絵があります。水滸関係の絵は全体の1/3くらいあるから、やっぱり戴さんの水滸画は有名なんだろうなぁ。 |
絵画本 水滸伝 上海人民美術出版社 |
三冊セットの連環画本です。三冊合わせて約1,800ページ、装幀は綺麗でなかなかです。これ、一体何人で絵描いてるんだろ?ちょっと数えただけでも十人以上はいるな(汗)3,000枚以上の絵だから当然と言えば当然か...そのせいもあって、通して見ると絵のタッチが相当色々替ります。この連環画って形式は何時頃からあるのかな?本屋によっては連環画コーナーなんてのもあったから、中国では一つの分野として確立されてるんだろうな、きっと。 |
水滸伝 天命の誓い 光栄 |
脚本三上修平氏/作画鷹羽遙氏。ご存じ光栄から出版された水滸伝漫画です。タイトルからも分かる通り、ゲームのコミック化の流れですな。でも、中身はゲームとは別で(とゆーか、SLGだからねぇ)、智取生辰綱から晁蓋たちの梁山入りまでのアレンジになってます。他の好漢はまぁ置いといて、美形の楊志はどーなんだろーねー?(笑) |
水滸人物譜 上海遠東出版社 |
これ、本だと思って注文したんですけど...え〜と、カードですね(汗)横7.5cm×縦9.5cmのカードの表に好漢の宿星・綽名・名前&絵があって、裏にプロフィールが書いてあります。絵はカラーで結構いいっす。トランプじゃなくて、かるたでもなくて、カードです(笑)それ以外に4枚の『水滸伝』解説カードが入ってます。これは何をする物なんだろう?少なくとも遊ぶための物ではないな...あっ!そうか!『水滸伝』マニア養成カードなのかっ(笑)よ〜し、これを使ってうちのガキどもを『水滸伝』マニアにしてみせるぜっ(爆)>って、俺は星一徹か(汗) |
マンガ 三国志・水滸伝の英傑たち 講談社 |
蔡志忠氏画/和田武司氏訳。三聨書店出版の『三国志』と『水滸伝』を一冊にして訳したものです。ちょっと三国志の方がページ数多いかな?本編は4コママンガなんで訳がなくてもどーにかわからなくもないけど、訳してあるに越したことはない(笑)王進・史進・魯智深・林冲・武松・宋江・楊志と好漢単位にまとまってるのも元の本と同じ。でも、ちょっとした抄訳が付いてるのがおまけと言えばおまけかも。元の本にあった『水滸全図』はカットされてます。 |
水滸伝絵本 北星出版社 |
昭和51年に出版された、原典名『北斎水滸伝』の特殊製版彩色複製本。作者についてはどうも北斎画と言いつつも、今一つ決め手に欠けているらしいです。全ページカラーで、確かに綺麗な本ではあります。が、何分大元の本がかなりイタい(笑)絵の出来不出来の云々はさておいて、綽名とか名前が滅茶苦茶っす。更に好漢に持たせている武器も正体不明なもの多数(笑)まぁ、江戸時代に書かれた絵ですから、考証が難しいのは当然ではありますが。しかし、「一丈青扈三娘」が「一犬青顧三嬢」はイタ過ぎるんでないか?(爆) |
水滸英雄譜 天地図書 |
上下冊。孫忠會氏画。箱に入ったA4サイズの香港の中文書籍です。年画+漫画÷2風の線画と120回本での好漢の概略で見開き辺り一人で編修されています。晁蓋も入れて全部で109人ですな。絵自体は個人的に凄く好きなんですが、気になることが一つ。好漢毎に”智・仁・勇”が数値化されて書かれているんですが、これが...そう、ご想像の如く、光栄の『水滸伝 天命の誓い』の数値(笑)当然のことながら、光栄の数値を使ったなんてことは書かれていませんので念のため。 |
彩絵水滸人物綉像 遼寧美術出版社 |
辛寛良氏/趙明鈞氏画。中文書籍の人物画本です。ページ数が108ページなのは意識したんだろうな(笑)この手の本だと席次順ってのがセオリーだけど、この本は登場順。だから史進から始まります。一人だけの絵も複数人の絵もあって、裏にその人[達]の概説が書かれています。オールカラーで絵のタッチは戴敦邦さん的と言うかトランプ的と言うか、そんな感じですかね(笑) |
水滸一百零八将 百家出版社 |
叶雄氏画/李永桂氏文。これも中文書籍の人物画本。ページ見開きで右に渾名、姓名、宿星名、梁山泊での最終職位、席次とエピソードが書かれていて、左が人物画と言う構成になってます。絵のタッチは彩色墨絵風なんだけど、時々顔が漫画チック(笑)魯智深のエピソードに”六十五斤の禅杖”とあるのが気になるなぁ(笑)そして絵で魯智深が持ってるのは棍だし(爆)でも、全体的にシンプルで絵も悪くないし値段も安いし、推薦本です。中文書籍版の『水滸伝好漢FILE』だと思っていただければ良いかと思います。 |
画帖新水滸傳 講談社 |
杉本健吉氏画。昭和三十八年刊の限定三千部の挿し絵集です。タイトルからも分かるように、吉川英治さんの『新水滸伝』の挿し絵です。見開きで左に挿し絵、右にその場面の『新水滸伝』からの抜粋となっています。絵のタッチは、ごてごてしてないさらっとした墨絵タッチでほのぼの系ですね。巻末に『悲華水滸伝』の杉本苑子さんがあらすじとコメントを書いてます。お勧めの見所は二つ。スマートな李逵と、本文通りにインディー・ジョーンズ風の鞭2本を振り回す呼延灼(笑)杉本画伯、現在も95才で現役で頑張っておられるそうですよ。 |
漫画歪説水滸伝 百花文芸出版社 |
趙陽氏文/唐丁華氏画。中文の漫画なんですけど、何て言ったらいいかな?新聞の政治経済面とかにある一コマ漫画、あれですね。漫画一コマに対して数行の文章がついてますが、本編とは関係ないと言うか、シュールなブラックユーモアです。面白いかどうかは、読む人のセンスに大幅に依存するものと思われます(笑)まぁ、その辺りが「歪説」の所以なんでしょうね。 |
刀勢画宮田雅之芸術展 史記・水滸伝・三国志 そごう美術館 |
平成9年に日中国交正常化25周年特別企画として開催された、宮田さんの個展の画集です。中身は『史記』『水滸伝』『唐代伝奇』『三国志』で、いずれも朝日新聞社刊陳舜臣氏著の『中国古典シリーズ』の挿絵になったものです。このシリーズの『水滸伝』持ってるから、水滸の刀勢画はそっちを見ればいいんだけど、他のも見たかったんですわ。好きなんですな、宮田さんの刀勢画が。ちなみに、宮田さんは残念ながら1997年に御他界されています。 |
水滸伝簡筆画 時代文芸出版社 |
これは...本、と言うよりぬりえ...と言うか、子供向けの好漢画のお手本です。こんなもんがあるなんて、流石に本場...頭に18人のシールがある他は、線画のお手本だけで文字一切なし。で、好漢の数は64人...半端だ(笑)名前も何も書いてないんで、誰だ誰やら半数以上はわからない(爆)でも、好漢だと言うことだけはわかるのよね(笑)ぢつは...これでお絵描きのれんしうでもしようと思ってたりしたんだけど...「○×△□でぽん!」とゆー手を開発したので、不要になりました(笑) |
水滸人物座次譜 黒竜江美術出版社 |
これは...本、ではなくて...紙です(汗)約40cm×20cmの紙に好漢の職分に従って、1枚に3人〜6人くらいカラーで描いてあって(印刷だけど...)、下に宿星・綽名・姓名が漢字と英語で書いてあります。描かれた方は程甲鋭、字石山と言う画家さんです。絵自体はいかにも中国画って感じで悪くないんですが、はてこれって一体全体何に使うものなんでせうか?(汗)謎です... |
少年少女漫画世界名作全集6 水滸伝 河出書房 |
那須良輔氏画/著。昭和29年刊の本で、漫画とありますが挿絵の多い本で、所謂”漫画”ではありません。ページ辺り1〜3枚の挿絵があって、子供向けの文簡本みたいな感じ、とでも言いますか。那須さんと言う方は風刺漫画等で有名だった方のようですが、この本の絵は可愛らしくて良いです。本文自体は71回本ベースで75ページ、物凄い駆け足の割には、ほとんどのエピソードが入っていて驚きます。しかし、何しろ75ページで71回分ですから、端折り方が凄いので、これ読んだ子供が『水滸伝』を理解できるのかと言われると、難しいでしょうね。 |
老戯曲年画 上海画報出版社 |
年代は全て同じではありませんが、凡そ百年前後昔の戯曲を題材にした年画の画集です。『水滸伝』以外では、『封神榜』『三国演義』『西遊記』『楊家将』『呼家将』『白蛇伝』その他諸々、なんて言うんでしょ?大山独楽みたいな中国独特の版画の色使いが懐かしい(笑)大山独楽って言っても、神奈川県民しか分からないか(悩)原色でない駄菓子屋カラー...もっと分からないか(汗)それはさておき...水滸のものは十二枚綴りで、好漢全員を描こうとしたもののようです。何名か足りませんが...それ以外の二枚は京劇ベースの水滸です。こう言うの欲しいなぁ... |
繍像水滸銘々傳 |
自序によれば、安政三年(1855年)に刊行された和綴じ本で、大きさは18cm×13cm、一冊40ページ程度で全四冊のようです。同タイトルで、芳年画の本がありますが、これは明らかに違う人が描いてます。元の持主の方によれば歌川国久とのことですが、画工名はありません。内容的には好漢画と紹介で、文章を書いてる人は鈍亭魯文と言う人です。ベースは伝岡島冠山の『通俗忠義水滸傳』なので、好漢の職分が滅茶苦茶(笑)絵は無彩で、好漢だけでなく晁蓋、王進、王倫、高衙内他もあります。自序を読む限りでは、この人『水滸略伝』と言う本も書いたらしく、評判が良かったなんて自惚れてます(笑)この自序が戯文ではありますが中々面白いので、「孫新之酒肆」に現代文でupしてみます。 ※我が兄弟犬大将殿から情報提供あり。鈍亭魯文、即ち『安愚楽鍋』の仮名垣魯文とのこと。博覧強記、恐れ入った(@_@) |
絵本繍像水滸傳 |
橋本周延画/著。10/1リニューアルされた国会図書館のデジタルライブラリに所蔵されているもので、私の蔵書ではありません。いや、良い時代になったもんです(喜)内容的にはタイトル通り、周延の好漢画+コメントなので、前の『繍像水滸銘々傳』のようなものです。出版は明治十七年、体裁は和装本です。絵なんですが、好漢画としてはかなり抑え目で、寧ろ地味と言ってもいいくらいですかね。あまり売れた本ではないと見た... |
水滸傳圖譜 廣智書局出版 |
1955年香港で出版された中文書籍。巻頭の出版説明によれば、「大人も子供も大好きな『水滸伝』だが、挿絵のある本はあっても、108人の好漢を完全に載せた本は見たことがない。なので、絵の佳い貫華堂本の好漢画と各回の挿絵を影印して、水滸馬鹿に喜んでもらおうと思ったんだよ〜」みたいなことが書いてあります(笑)本の構成は、最初はテンコウセイの単体の繍像画があって、その後にチサツセイの二人づつの繍像画、その後にいづれかの70回本の挿絵となっています。で、その絵なんですが、テンコウセイの絵の半分くらいはどこかで見たような見ないような影印なんですが、残りは後から誰かが描き足したのが歴然で、更にチサツセイの絵は基本的に明の杜菫の『水滸人物圖譜』なんだけど、テンコウセイとチサツセイが描かれたものは新たにチサツセイ同士の組み合わせにして描き直し、わざわざ元々あった綽名と姓名を全部削って印刷したものと言う、謎の内容(笑)しかも、書き足した方が下手っぴだったり...貫華堂本自体に挿絵があったのかどうか、未だ確認できてないので、最後に載ってる70枚の挿絵も、果たして本物なのか判然といたしませぬ(汗) |
鮑少游画集 中華民国国立歴史博物館 |
1980発行の鮑少游と言う方の画集です。85年に亡くなられた方のようですが、結構向こうの画壇では有名な方のようです。この画集は二部構成で、前半が長恨歌詩意、後半が水滸伝人物となっていて、水滸関係は39枚です。まぁ、絵についちゃ素人のあっしが言うんで、信憑性については定かではありませんが、伝統的な中国画って感じです。なんと言うか、形式美、伝統美重視とでも言うんでしょうか?好みは分かれそうです。 |
水滸伝 中国画報出版社 |
中文書籍の画集ですが、普通の好漢画じゃありません。京劇の好漢の隈取りの絵なんですわ。これが108人分全てあって、見開き左が顔の絵、右上段が中文による説明でどの演題のものかと好漢簡易紹介、下段はその英文訳と言う構成です。なるほどーと思うのもあれば、なんで???と思うのもあるんですが、京劇の隈取りって色とかデザインに意味があると言う話を聞いたような気がするので、きっとこれで良いんでしょう(笑)「野猪林」「風雪山神廟」くらいしか見てないので、他のも見たいなぁ、京劇... |
繍像水滸銘々傳 |
同じタイトルの物が前出してますが、こちらは月岡芳年の物です。慶応3年ですから幕末に出た本ですね。これまた畏友犬大将殿が国会図書館でコピーしたものをいただきました。感謝。絵に好漢紹介がついていて、絵は芳年なんで言うまでもないんですが、紹介文の文字がなかなか上品な楷書でこの手の本にしては珍しいかも。絵心のない寨主が言うのも烏滸がましいんですが、芳年の絵はタッチが細かいっすね。高島先生が絶賛しているのもなるほどっす。ま、一つ言わせていただくなら、曹正が魚をさばいてる辺り、如何にも日本風アレンジって感じ(笑) |
水滸伝 集英社 |
北方謙三氏原作/井上紀良氏画。北方水滸伝の漫画化。BJ魂に連載されているものの単行本です。北方水滸がアレなんで載せないでおいたんですが、この人の絵は嫌いじゃないんで方針変更(笑)『黄龍の耳』とか描いてた人ですよね?が、如何せん原作がアレなんで、まぁ水滸だと思わずに読むのが正しい姿かと(笑) |
水辺物語 マッグガーデン |
三輪真雪著。「みずのへものがたり」と読むんだそうですが、一応水滸漫画...なのでせうか(汗)宋の時代ってことですが、服装文化その他は現代っすね(笑)まぁ、原作の漫画化ではないし、BJ魂のように水滸小説の漫画でもなく、水滸を元にしたファンタジーなので、違ってても当然ちゃ当然なんですが(笑)まだ一巻なんで全貌は不明ですが、なんか身体改造してリーサルウェポンと化した108人が遼を滅ぼした後に一般人として暮らしてます。が、突然宋の国軍に抹殺されそうになって、逃れた連中が梁山泊に立て籠もって、中には敵になる好漢もいて...てな展開のようです。ちなみに、現在登場してるところでは、晁蓋・宋清・戴宗・李逵・安道全・宣賛・カク思文・関勝なんて方々は女性でっす(笑)あ、蔡京もだ(爆)更に言うと宣賛は美形だ(^_^;;; |
戴敦邦新絵水滸伝 上海古籍出版社 |
戴敦邦さんの画集ですが、タイトル通り新規の描きおろしのようです。七十回本に合わせて、一回二枚の絵になっています。いやー、やっぱり良いです、戴敦邦さんの絵。百八人分の好漢画が入ってますが、『戴敦邦水滸人物譜』と同じものがあるので、恐らくそのシリーズです。が、あの本にも百八人全員は出てなかったので、意外にも貴重なのかも。当然中国語ではありますが、七十回分のあらすじも付いてます。去年仕事で上海行った時、帰りの浦東空港で見付けて即買い。御陰で役員とはぐれちまいました(笑) |
水滸伝 メディアファクトリー |
李志清画/夏秋のぞみ原作。久しぶりの本格的水滸漫画です。中国の漫画の日本語訳なのかな?ちょっと不明ですが。まだ一巻しか出ていないので、何回本かは判りません。まるきりってわけではありませんが、比較的原作に忠実ではあります。原作に忠実なだけに、”夏秋のぞみ原作”ってのが気になるのはわしだけ?(笑)だが...もっと気になるのは...と言うか、さるサイトの文章をそのまま引用すると言うのは如何なものか... |
絵巻水滸伝 魁星出版 |
編劇森下翠/導演正子公也。お待たせしました!森下さん正子さんの『絵巻水滸伝』が遂に、遂に出版されました(T^T)いやー、キノトロープさんのサイトが出来て9年、出版が2006年ですから8年待ちましたね。WEBと言うメディアならではの企画ですが、逆に言えば「絵巻」と言う性質上、出版となるとコストが掛かりますので、本にするのは不可能との噂もありました。が、しかし、この本を出版するために、”魁星出版”と言う出版社まで立ち上げ、遂に上梓となりました。その心意気、お二人には頭が下がります。内容に関しては、今更言うまでもありませんが、森下さんは原典の味を殺さずに、且つオリジナルの小説とすることに心を砕かれているのが良く判ります。 |
漫画中国四大奇書 水滸伝 ソフトバンク・クリエイティブ |
陳維東作/梁小龍絵/碓井正人訳。漫画と言うか、劇画だと思いますが、中国のものを日本語訳したものですね。内容的には非常に原典に忠実だと思います。と言うか、原典のままと言っても過言でない(驚)しっかし、この本を翻訳して売ろうと考えたソフトバンクは偉いね。つか、企画出した人が偉い(笑)と言うか、普通世間では四大奇書と言えば大体は『三国志』か『西遊記』までが良いとこで、『水滸伝』を同じシリーズで出すこと自体珍しいのに、ここは『水滸伝』だけってのが凄い。1〜3巻が同時発売された時、コピーは「これが本物の水滸伝だ!」だが、この言葉に嘘はないっす。 |
繪本水滸傳 大倉書店 |
池田英泉画。これも国会図書館デジタルライブラリ。明治23年刊の和装本で絵本です。と言うか、絵のみで文章なし。池田英泉は渓斎英泉とも言います。どっちかってーと、美人画を得意とした方ですな。春画なんかもありますけど(笑)で、これは場面の絵もあるけど、主に好漢画です。それも本編には存在しない好漢同士の戦いを題材にしてるものが多いっす。ま、好漢画を描こうとすれば、二人で戦ってれば1枚に二人描けるわけで(笑)一枚目の洪太尉が竜虎山で大蛇に会う絵は秀英書房刊寺尾善雄氏訳『水滸後伝』のカバーに使われた絵です。以前、弊寨にご投稿頂いたりんちゅうさんの彫り物の原画も英泉の林冲でしたね。時々、好漢の名前や綽名、持ち物がおかしいけど、まぁご愛嬌っす(笑) |
繪本銘々水滸傳 野村銀次郎 |
これも国会図書館デジタルライブラリ。ちなみに、野村銀次郎さんてのは絵を描いた人じゃなくて、本屋さんの名前っす。明治16年の和装本上下巻ですが、この頃はまだ江戸期の出版の名残があったんでしょうな。所謂、草双紙の系譜です。黄表紙かな?まず絵があって、絵の空白部分に文章が書かれてる形式ですね。絵を描いた人は不明ですが、素人が見てもタッチの違う絵、それも上手い絵と極端に下手な絵が混在してるので、複数名で描いたんではないかと思われます。 |