杜興 | 「俺達ってなんか似てねぇか?」 |
燕青 | 「そうかなぁ?どうして?」 |
杜興 | 「顔かたちじゃねぇよ。今までの経緯がさぁ。」 |
燕青 | 「え、どういう意味?」 |
杜興 | 「良民の頃は、李大官人の使用人でさぁ、山でも部下じゃん。」 |
燕青 | 「あ、分かるなぁその気持ち。」 |
杜興 | 「大官人って結構いい人だからさ、そんなに不満ある訳じゃないけど、でも時々空しくなるなぁ。」 |
燕青 | 「お前なんか、まだいい方だぜ。盧員外なんかわがままだし、短気だし、気疲れするぜ。」 |
杜興 | 「あぁ、そんな感じだよなぁ、あの人。」 |
燕青 | 「俺なんか、特に養ってもらってたじゃん。だから、いらいらすると当たりにくるんだぜ、俺んとこに。」 |
杜興 | 「うわー、だっせー。」 |
燕青 | 「だろー。その度に呑ませて帰すから、結構金も掛るんだよぉ。」 |
杜興 | 「辛いよねぇ。そう言うの...」 |
燕青 | 「辛いねぇ、お互い...」 |