関勝 | 「俺達、間違われること多いよなぁ。」 |
朱仝 | 「まぁ、仕方ないよ。似てるもん。」 |
関勝 | 「俺って子孫じゃない、関羽の。」 |
朱仝 | 「そうだってね。いいなぁ。」 |
関勝 | 「って、そうじゃなくてさ。一応、世間体とかあるんだよ。」 |
朱仝 | 「大変だねぇ、えらい人先祖に持つと...」 |
関勝 | 「って、だからそうでなくて...」 |
朱仝 | 「何?はっきり言ってよ、怒らないから。」 |
関勝 | 「うん。あのさぁ、髯剃ってくれないかなぁ...間違われないように。」 |
朱仝 | 「えっ、俺の髯?だって、渾名が...」 |
関勝 | 「承知の上の頼みなんだよ。だめ?」 |
朱仝 | 「無髯公 朱仝じゃ、様になんないじゃん。」 |
関勝 | 「今度手柄立てたら、恩賞全部あげるからさぁ、お願い!形変えるだけでも...」 |
朱仝 | 「いやー、頼まれてもなぁ。気に入ってるんだよ、この髯。」 |
関勝 | 「そこをなんとか...」 |
朱仝 | 「兄ぃの頼みだから聞いてあげたいけど、こればっかはだめだな。」 |
関勝 | 「ふぅ、やっぱりなぁ。いや、いいんだ。ありがと。」 |
朱仝 | 「すまねぇな。大丈夫だよ、俺青龍偃月刀使わないし...」 |
関勝 | 「そうだよね、青龍偃月刀あるしね。今日俺のおごりだから、どんどん呑んで。」 |
朱仝 | 「なんか悪いなぁ。役に立てなかったのに。」 |
関勝 | 「いいのいいの。無理言ったの俺だし...」 |