蔡慶 | 「なぁ、兄貴。」 |
蔡福 | 「なんだよ、慶。」 |
蔡慶 | 「俺達、もう少し働いた方がよくないか?」 |
蔡福 | 「別にサボってないよ、俺。」 |
蔡慶 | 「いや、そうじゃなくてさ。」 |
蔡福 | 「どういうこと?」 |
蔡慶 | 「俺達、入山の経緯があんましかっこよくないじゃん。」 |
蔡福 | 「うん、まぁ、そうだろうな...」 |
蔡慶 | 「仲間内でも首切り役だし、出場も少ない...」 |
蔡福 | 「しようがないだろ、統領が決めたんだから...」 |
蔡慶 | 「そうだけど、もうちょっとさぁ...」 |
蔡福 | 「そうだなぁ。」 |
蔡慶 | 「今度、抜け駆けしようか?」 |
蔡福 | 「で、手柄を立てる?」 |
蔡慶 | 「そう!」 |
蔡福 | 「でも、怪我するかも知れないし、死んじゃうかもよ。」 |
蔡慶 | 「うっ、そこまでは考えてなかった...」 |
蔡福 | 「なんだよ、お前。当然だろ、そんなこと。」 |
蔡慶 | 「斬られたら痛いよね?」 |
蔡福 | 「そりゃそうだろ。」 |
蔡慶 | 「死んだら、安先生でも駄目かな?」 |
蔡福 | 「一清道人なら、キョンシーくらいにはしてもらえるだろうけど...」 |
蔡慶 | 「止めようか?」 |
蔡福 | 「俺達は首切り役人だ。斬られるのが仕事じゃない、切るのが仕事。」 |
蔡慶 | 「そうだよねー。」 |
蔡福 | 「そうだよ。」 |