曹正 | 「たまんねぇよなぁ、俺達の仕事って。」 |
朱富 | 「そうだよね。山のまかないだもんね。」 |
曹正 | 「大体、毎日何匹牛、豚、羊殺してると思ってるんだろう、皆。」 |
朱富 | 「俺なんか、風呂入ったって匂いが消えないぜ、麹の。」 |
曹正 | 「そうだよなぁ。毎日だもんなぁ。きりないよな。」 |
朱富 | 「少し戦で外に出てる時は楽だけどなぁ。」 |
曹正 | 「まぁねぇ。」 |
朱富 | 「でも、そうそう戦はねぇし、疲れるしなぁ。」 |
曹正 | 「そうだよな。五虎将の連中なんか、普段はたまに訓練するくらいで、後は毎日呑み食いだけだもんな。」 |
朱富 | 「いいよねぇ。」 |
曹正 | 「五虎将以外も軍事関連の奴等は皆似たようなもんだな。」 |
朱富 | 「たまには感謝されたいよね。」 |
曹正 | 「そうそう。俺、お袋によく言われたよ。」 |
朱富 | 「今頃になってよくわかるよね、お袋の気持ち。」 |
曹正 | 「さて、明日の仕込みしなきゃなぁ。」 |
朱富 | 「お互い、がんばろうね。」 |
曹正 | 「どうせ感謝はされないけどな。」 |