宋江 | 「清の奴が誕生日なんで、何かあげようかと思うんだが...」 |
楽和 | 「なんで、私に?」 |
宋江 | 「ほれ、あいつ最近評判が芳しくないだろ?」 |
楽和 | 「答えにくいなぁ、正面切って言われると...」 |
宋江 | 「そこなんだよ。お前は他の連中と違って、ちょっとは理性的だからさ。」 |
楽和 | 「ちょっと、は余計でしょう...」 |
宋江 | 「で、こんな相談したら皆怒るだろうから...」 |
楽和 | 「それで、私?」 |
宋江 | 「そう。」 |
楽和 | 「喜ぶべきじゃない気がしますが...」 |
宋江 | 「いーから、いーから。で、何が良い?」 |
楽和 | 「金目の物はダメですよ。皆が聞いたら首領まで評判落ちるから...」 |
宋江 | 「そんなことは分かっておる。だから、相談してるのさ。」 |
楽和 | 「そうですねぇ。例えば、それを送ることで宋清さんが喜んで、皆も彼を見直すような物なら一石二鳥ですよね。」 |
宋江 | 「具体的には?」 |
楽和 | 「武術の師範を専属で付けて、戦場に投入するとか...」 |
宋江 | 「そりゃ、だめ。あいつ根気ないし、この間安先生も匙投げたくらいだから...」 |
楽和 | 「そうですか...じゃあ、仕事は?」 |
宋江 | 「仕事?なんの?」 |
楽和 | 「とにかく仕事。”おー、働いてるなー”と皆が思うようなものを。」 |
宋江 | 「仕事か...」 |