盧俊義 | 「なんとかせねば、なりますまい。」 |
呉用 | 「左様。このままでは...」 |
宋江 | 「そんなに目くじら立てる程のことでは...」 |
盧俊義 | 「何を言われる、頭領。”蟻の一穴”と言うこともありますぞ!」 |
宋江 | 「まぁまぁ、落ち着いて...」 |
呉用 | 「副頭領の心配も御尤もですぞ。今では、あの魯智深や武松までもが...」 |
宋江 | 「知ってるよ。」 |
盧俊義 | 「知っておられるなら、なおのこと。」 |
呉用 | 「このままでは、漢伊達で通る梁山泊が...」 |
宋江 | 「そんな、大袈裟な...」 |
盧俊義 | 「大袈裟ではありませんぞ。こういうことで軟弱な気風が生まれたら何とします!」 |
呉用 | 「あれではまるで、倭国のじょしこーせーとやら申すものの如し...」 |
盧俊義 | 「魯智深のじょしこーせーなど、考えただけでもおぞましい...」 |
宋江 | 「それは飛躍し過ぎと言うものでは...」 |
盧俊義 | 「いやいや、危険は目のうちに摘まねば...」 |
宋江 | 「でも、たかが手帳にはんこ押し合ってるだけじゃ...」 |
呉用 | 「なりません。即刻、禁止にすべきです。」 |
宋江 | 「...」 |