扈三娘 | 「ねぇ、お料理教えてほしいんだけど、だめかな?」 |
曹正 | 「えっ、俺?」 |
扈三娘 | 「だって、山の料理長でしょ?」 |
曹正 | 「違う違う。そりゃ、勘違いだよ。」 |
扈三娘 | 「違うの?だって...」 |
曹正 | 「俺は精肉専門で料理はしねぇよ。」 |
扈三娘 | 「じゃあ、だれが?」 |
曹正 | 「そりゃ、こんだけの人数なんだから、小者に決まってるじゃねぇか。」 |
扈三娘 | 「あぁ、そうか。私、お嬢様だから世間知らずで...」 |
曹正 | 「おめぇ、自分でそう言っちまう辺りが、将に世間知らずだな...」 |
扈三娘 | 「じゃあ、誰に教えてもらえばいいの?」 |
曹正 | 「妥当なとこは顧大嫂だけどなぁ。酒の肴でいいのか?」 |
扈三娘 | 「ん〜、もうちょっと他のがいいなぁ。」 |
曹正 | 「じゃあ、孫二娘だけど...いいのかなぁ...」 |
扈三娘 | 「孫二娘ねぇさんだと、問題あるの?」 |
曹正 | 「問題って言うかさぁ...今はもうやってねぇけど...」 |
扈三娘 | 「ねぇさんの饅頭って、美味しいんだってね。」 |
曹正 | 「うん。まぁ、美味しいんだけどさぁ...」 |
扈三娘 | 「私、習いに行って来る!」 |
曹正 | 「あっ、ちょ、ちょっと...あぁ、行っちまった...」 |
朱富 | 「いいのかよ、おい。」 |
曹正 | 「いいも何も...」 |
朱富 | 「知らねぇぞ、王矮虎に怨まれても...」 |
曹正 | 「...」 |