盧俊義 | 「どうだ、扈三娘とはうまくやっておるか?」 |
王英 | 「えへへ、お陰様をもちまして...」 |
楊雄 | 「しかし、ツイてるよなぁ、お前。」 |
王英 | 「よく言われるけど、俺もそう思うよ。」 |
盧俊義 | 「急いては事をし損ずるというからな。」 |
王英 | 「なんすか、それ?」 |
盧俊義 | 「いや、深い意味はない。ちょっと言ってみただけだ。」 |
楊雄 | 「...気を付けろよ、王英。」 |
王英 | 「何を?」 |
楊雄 | 「女房なんて言うもんは、ちょっと慣れてくるとずうずうしくなるからさ。」 |
王英 | 「そんな...扈三娘は違うと思うけど...」 |
楊雄 | 「お釈迦様も言ってるだろ、『縁無き衆生は度し難し』...」 |
盧俊義 | 「たわけ。それを言うなら、『女子と小人は養い難し』で、孔子だろ。」 |
楊雄 | 「あ〜、そうでしたね。いやまぁ、それはともかく、女房は最初が肝心だと言いたい訳で...」 |
盧俊義 | 「そうだな。漢たるもの、女房如きに舐められてはいかんな。」 |
王英 | 「でも、あいつお嬢様だし、きれいだし、武芸の腕も立つし...」 |
楊雄 | 「何言ってんだ。だから、ダメなんだよ。」 |
盧俊義 | 「漢は威厳が大事だぞ。そうすれば、女房なんてものは思うがままだ。」 |
楊雄 | 「そうそう。それが漢の魅力と言うもんだ。少しは考えろよ、お前も。」 |
王英 | 「ふーん、そんなもんなんだぁ...」 |
盧俊義 | 「わしの経験から言って、間違いなしだ。」 |
楊雄 | 「俺も同感だな。」 |
王英 | 「判った。頑張ってみるわ。」 |