楊林 | 「なぁ、こんな話知ってるか?」 |
石勇 | 「どんな話?」 |
楊林 | 「昔むかし、あるところに正直で貧乏なおじいさんが住んでいました...」 |
石勇 | 「ほうほう。」 |
楊林 | 「ある時、旅の途中で腹を空かせた段景住が一夜の宿を所望しました...」 |
石勇 | 「あぁ、よくあるよね。」 |
楊林 | 「親切なおじいさんは、段景住に暖かい食事と酒を振る舞い、布団を貸してあげました...」 |
石勇 | 「な、泣けるなぁ...」 |
楊林 | 「次ぎの日、朝起きると段景住は凄い熱です。おじいさんは一生懸命看病してくれました...」 |
石勇 | 「なんていい人なんだ、そのおじいさんは...」 |
楊林 | 「数日の心籠もった看病の結果、段景住は元気になりました...」 |
石勇 | 「よかった、よかった...」 |
楊林 | 「段景住はご恩返しに、おじいさんの畑仕事を一所懸命手伝いました...」 |
石勇 | 「いいとこあるなぁ、あいつも...」 |
楊林 | 「ある日、おじいさんが畑仕事の段景住を見ていると、『ここ掘れ、わんわん』と言って何か掘っています...」 |
石勇 | 「へ?」 |
楊林 | 「おじいさんが近付くと、段景住は盗品をせっせと埋めていました...」 |
石勇 | 「あいつ、馬泥棒だけじゃなくて...」 |
楊林 | 「驚くおじいさんに、段景住は『見たな...』と言うと、短刀を突き立てました。コレデドンドハレ。」 |
石勇 | 「...(号泣)」 |