魯智深 | 「では、以前から通告していた、歩兵頭領の模擬試合を行う。」 |
薛永 | 「では、それがしが。」 |
鮑旭 | 「じゃあ、俺が相手するぜ。」 |
魯智深 | 「あくまで試合故、怪我があってはならん。鎧甲に身を固め、刃物は布革で覆うこと。槍は穂先を外すように。弓を使う場合は、鏃を外してたんぽを付けること。」 |
薛永 | 「承知。」 |
鮑旭 | 「あいよ。」 |
魯智深 | 「勝負は『参った』と言うか、戦闘不能になった時点で決まることとする。」 |
薛永 | 「かしこまった。」 |
鮑旭 | 「さぁ、やるべぇ。」 |
魯智深 | 「時間はこの線香が燃え尽きるまでとする。それで勝負が決しない時は引き分けだ。」 |
薛永 | 「いつでもござれ。」 |
鮑旭 | 「さっさとやろうぜ。」 |
魯智深 | 「うむ。では、それぞれの得物の用意は良いか?」 |
薛永 | 「それがしは、使い慣れたるこの棍にて。」 |
鮑旭 | 「武器か?あいよ。お〜い。」 |
魯智深 | 「誰を呼んだんだ?」 |
鮑旭 | 「だから、武器をさ。」 |
魯智深 | 「持ってきてもらうのか?」 |
鮑旭 | 「いいや。」 |
李逵 | 「おー、待たせたなー。」 |
魯智深 | 「なんだ、李逵?」 |
鮑旭 | 「いや、だからさ、こいつが俺の武器だよ。」 |
薛永 | 「参りました...」 |