秦明 | 「なぁ、『悲華水滸伝』読んだか?」 |
曹正 | 「うん、読んだ...」 |
秦明 | 「どう思う?」 |
曹正 | 「でっち上げだ!高毬の陰謀に違いない!」 |
秦明 | 「実は俺もそうじゃないかと疑っている。」 |
曹正 | 「でも、どうして?あれが何になると言うんだ?」 |
秦明 | 「それはだな、例えば俺達の印象をなんとなく軟弱にして、世間の俺達に対する支持率を下げるとか...」 |
曹正 | 「...随分手が込んでないか?」 |
秦明 | 「何しろ相手は高毬だ。わけのわからん手だって使うだろう。」 |
曹正 | 「くそー、卑劣な奴め!」 |
秦明 | 「何も俺の家庭を暴くこともなかろうに...」 |
曹正 | 「俺だって、変な気ないよ。そう受け取れたりするけど...」 |
郁保四 | 「...そうかぁ?...」 |
秦明 | 「何だ、郁保四。高毬の陰謀じゃないとでも?」 |
郁保四 | 「あぁ。」 |
曹正 | 「根拠は?」 |
郁保四 | 「だって俺、実状に近い真実の姿で書かれてるしよ...」 |
秦明 | 「嘘付け!」 |
郁保四 | 「どこが嘘よぉ。俺、格好良かんべ。」 |
曹正 | 「...自分を美化すんなよ」 |
郁保四 | 「おー、てめぇら、あに言うだ〜!」 |